
今月のシークレットセミナーも学びがたくさんあった2時間となりました。
テーマは「子宮頸がんとHPVワクチン」今回の学びをシェアしたいと思います!
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子宮頸がんは、30~40歳代に多く、今20歳代で急増しており、これらの年齢層は妊娠・出産とも重なる年齢なので「マザーキラー」と言われているがんです。毎年1万人が罹患し、およそ3000人が亡くなっているそうです。
子宮頸がんの特徴は原因がウィルス感染と明らかなこと。HPVウィルスは100種類あって、その中で子宮頸がんを引き起こすのは14種類。その中でもHPV16,18がもっともハイリスクで、子宮頸がんの約7割がこれらのウィルスが持続的に感染することで発症すると言われています。
子宮頸がんを防ぐには「ワクチン」と「検診」が有効。
オーストラリアは、ワクチンと検診でこの先10~20年で新たな子宮頸がん患者を0にすると宣言したそうです。オーストラリアはワクチン接種率も検診率も70%以上。日本と比べて大きな差があります。
日本の現状はと言うと・・・2009年にワクチンが日本で承認され、2013年に全国的に定期接種になったのですが、メディアに副反応の衝撃映像が出て、その2ヶ月後、推奨中止になっています。
ワクチンが危ないから中止になったと思っている人が多いですが、そうではなく推奨中止は「打ってくださいよ」と言うお便りがこないだけで、現在も定期接種は無料です。定期接種の時は70%あった接種率は、現在では1%未満です。
WHOも「日本は若い女性をHPVによるがんの危険にさらしている」と名指しで日本を批判しているそうです。
ワクチンが子宮頸がんを減らすかどうか日本にはデータがない。そのことだってDrにとっては当たり前のこと。だって、定期接種が70%だった頃に接種した子たちは今、19~24歳。子宮頸がんになるかならないかそのデータが出るのは彼女たちが30~40歳代になってからだから。極端にこの年代だけ子宮頸がんが少ないと言う結果が出るのは容易に予想されるとのこと。
先生からのメッセージは「子宮頸がんのワクチン、思考停止にならずにきちんとしたデータ把握をしてほしい!」というものでした。
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私の娘は今、高校2年生。子宮頸がんワクチンは接種していません。
ワクチン接種後に副反応が出たというあの衝撃の映像を見てから、私は完全に思考停止していたように思います。
こんな怖いことになるなら、しないでおこう。ただそれだけでした。
今の現状も海外のデータも知らずに、というか見ようともせずに。「怖いから」どこかで言い訳をしてワクチンと向かい合ってなかったのかもしれません。今回のセミナーを受けて、自分ごととして考えるようになりました。
先生がおっしゃていた今月号のVERY「村中 璃子さん」の記事を読み、ワクチンについて自分でも調べました。今後、娘とも話しあって接種をどうするか決めていきたいと思いました。
まずは正しい知識、データ、エビデンスなどを理解したうえで、考え、判断していかなければなりません。
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後半のディスカッションは検診率を上げるために私たち助産師ができることは何か?というテーマで話しました。
思春期教育の中で子宮頸がんとワクチンのことを伝えていくとか、20歳になったタイミングや結婚のタイミングで啓蒙していくなど。様々な意見が出ていました。

今回、いろんな意味で、Drの目線と助産師の目線は全く違っているということ改めて感じました。
先生もそれはおっしゃっていました。「医者の常識は、助産師さんとっての常識ではないんだ・・・。」
データやエビデンスに基づくこういった知識は医療の現場にいる以上もちろん知っておかなければいけないことです。そうでなければ正しい判断はできません。
偏った捉え方、知識ではなく、きちんと知った上で、はじめて患者さんに、助産師として医療者としてのアプローチができるのだと思います。
シークレットセミナーは、だから価値がある!今後のテーマも、Drから学び、知識の幅を広げていきたいと思います!!
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